定期預金の元本保証と国民性について

銀行預金は普通預金、定期預金、外貨預金、仕組預金等いろいろとありますが、銀行は自分が損をしない事を前提に商品設計しているため、どれもこれも投資という面で見ると酷いものがあります。

役立たずの定期預金

定期預金と国民性

預金から投資へなどと言われる昨今ですが、
実際に株式 や 投資信託に手を出す人はあまりいない、というのが現状です。

最近では貯蓄がまったくない世帯もあるみたいですが、
日本人は基本的に根っからの貯蓄民族っすからね!

そういう意味では長期間資金を預け入れ動かさない、
インフレだろうがデフレだろうが関係ない。
とにかく元本保証が重要だ!

こういった、株式に例えると損切りせずに塩漬け一択という人が多いのでしょう。
むしろ、こういう手堅い人ほど投資には向いていると思います。

金融機関別 定期預金比較

銀行の預金金利の最大化
1.元利継続: 複利を使う
2.長期の定期: 預入期間が長いほど金利が良くなります。
3.大口預金: 金融機関によっても違いますが1,000万円が一定の区切りとなっています。

定期預金の金利比較: 悲しいことに、政策金利 や 銀行金利の低さもあって、
1 〜 3をフル活用しても大した利率にはなりません。

定期預金1ヶ月2ヶ月3ヶ月6ヶ月1年2年3年4年5年
新生銀行0.025%-0.025%0.025%0.025%0.030%0.030%0.030%0.030%
住信SBI0.024%0.030%0.070%0.200%0.200%0.110%0.110%0.110%0.120%
じぶん銀行0.040%-0.150%0.100%0.100%0.100%0.100%-0.130%
※平成 27 年 3 月時点、自分銀行の3ヶ月ものはキャンペーンにより高くなっています。 さらに利回りを求めると言うなら外貨預金 や 円仕組預金、投資型仕組預金の範疇です。 こういった商品はペイオフ(預金保護)の対象外という点 や 元本割れのリスクがあります。 長期定期預金の問題 長期の定期預金を組んでしまうと政策金利が上昇したときに問題が生じます。 もっと良い利回りの定期預金が出てきてしまうためです。 定期を解約して乗り換えればいいだけの話なのですが、 中途解約の場合、少ないとは言え利息が付かなかったり、かなり目減りしてしまいます。 無理に投資をする必要はない 余裕資金の全部を定期預金で運用するのは馬鹿みたいに思えるかもしれませんが、 株式投資などを全力でやっているのに比べたらずっと賢い選択と言えます。 インフレなどの事由を気にせずに、毎月少しずつ貯めていけば将来確実にお金が貯まっています。 個人的には投資をすすめたいですが、無理して資産を増やす必要がない方は定期預金だけでも十分。 不要なリターンに固執してリスクを背負いすぎるのも馬鹿みたいな話です。

定期預金について

定期預金は大きく分けて単利のものと、複利のものにわけられます。
単利の預金は元金のみに利子がつきますが、複利は利子部分がさらに利子を生みます。

長期の定期預金で単利型の場合、
実質的に利子部分を預けているのに利子が付かないというのは問題ですので、
利子の部分については口座へ入金され、元本の部分だけが残るようになっています。

長期預入の場合、基本的に預入時の利率での金利となります。
金利変動型の場合、定期的に金利が見直されます。
自動継続の場合には、当初と同じ期間で継続され、継続毎に金利が見直されます。

元利継続 と 元本継続
こういう書かれ方をすると判りにくいですが、
元利継続 = 複利、元本継続 = 単利、という意味です。

満期解約
定期に利子が付いた額が普通預金に入金される。

解約における注意点
満期以外の中途解約、一部解約、積立の解約などをする際には適用金利が変わります。
この場合、利子に中途解約利率などの調整を行った金額を受け取れます。

この中途解約ですが、酷いときには利息がもらえない……
預け入れてたのに利子0円ということもあります。

私自身、定期を何本か解約したことがありますが、利子が0円だったことがあります。
平成 15 年 9 月 20 日継続の3年物 302,432円 利率0.04% の定期を平成 18 年 5 月 25 日解約
払い戻された金額が 302,432円 でした。
2年以上預け入れていたのに、まさか利息が1円も付いていないとは……

同じ金融機関で解約した他の定期についても同様
平成 15 年 5 月 20 日継続の3年物 101,378円 利率0.04% の定期
平成 18 年 5 月 20 日満期継続、同期間 101,474円 利率0.11%に上昇
解約したのが同月の25日、上記の 302,432円 の定期預金と一緒に解約しました。
短期間でしたので無理もありませんが、払い戻された金額は 101,474円でした。

解約後に普通預金の通帳も確認したのですが、経過利子の振込みなどはありませんでした。
普通預金に入れてた方が得だったね!

皆さまにおかれましては、こういった事がないよう満期日等にご注意ください。

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銀行預金から投資へ
散財のすすめ : 私が購入した商品など……

投資商品と比べて、銀行の預金は大丈夫! ペイオフといった預金保護もあり、
銀行預金は 安心・安全 というイメージが強い商品になっています。

普通預金については利便性・安全性という点において何ら問題ないのですが、
定期預金、外貨預金、仕組預金はハッキリ言って地雷です。
まったくもってオススメできない、初心者殺しの商品設計となっております。
預金保険制度とは
金融機関が破綻した場合、預金者が保護される制度です。
通常ですと1,000万円 及び 利息部分の保護があるのですが、預金の種類によっては保護を受けられない場合があります。

ex1.当座預金など利子の付かない預金は1,000万円を越える部分も保護されます。
ex2.普通預金、定期預金、円仕組預金は預金保護の対象となります。
ex3.外貨預金 や 投資型仕組預金は預金保護の対象外となります。
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